夢を抱いた青年は
橙の月をめがけて走る
別れを恐れる少女は
夢の向こうに手を伸ばす
>電子の魔法使いは夢について物語る
>冒険者は橙の月に夢を見る
>眠れる少女と見守る少女、そして
>別れがあれば出会いもある
>無意味で無益で不可解な言葉
>夢は違えど追い求めるものは同じ
>不器用な二人の小さな会話
>背中を預けられる仲間と共に
>この関係に名前をつけるなら
>忘れられない君の背を追い
>俯いてもいられないが、今は
>この目に映るは夢か現か、それとも
>信じたところで何ができると
>さあ別れを告げて夢見た場所へ
>一人で見上げる空の色
>夢の終わり、朝の始まり
>さよならなんていらないよ
>君は夢に描いた空を見たか
>今はこの手を強く感じて
>最後に見たのは橙の月と、
>君に、伝えよう。
>電子の魔法使いはさよならを告げる
かつて、月は何も語らぬものと思われていた。
数年前、テクノマンサーの知られざる戦い。